場所打ちコンクリート杭とは
二級建築施工管理技士の試験では、杭工法について、「場所打ちコンクリート杭」についても出てきます。
杭工法には、「既製コンクリート杭」と「場所打ちコンクリート杭」があります。
関係は以下の図が分かりやすいでしょう。
馴染みがないとイメージが付きにくい部分なので、詳しく説明しています。
既製コンクリート杭については、こちらで説明してます。
場所打ちコンクリート杭については、以下でお知らせします。
場所打ちコンクリート杭
地盤に円筒形の孔を掘削します。
これに、円筒形の鉄筋かごを建て込みます。
その後、コンクリートを打込むことで鉄筋コンクリートとなるので、鉄筋コンクリート杭となります。
ちなみに、鉄筋(てっきん)とはこんなやつです。
鉄筋かごの主筋と帯筋は、原則として鉄線結束します。
鉄筋かごに取り付ける同一深さ位置のスペーサーは、4か所以上。
鉄筋かごのスペーサーは、オールケーシング工法でD13以上の鉄筋。
アースドリル方法とリバース工法は、鋼板(4.5×38mmまたは4.5×50mm)を使用。
アースドリル工法
孔壁の崩壊を防ぐため、安定液を入れ、回転バケットにより掘削及び土砂の排出を行う工法。
ケーシングは、表層のみ使用。
ケーシングには鋼板使用。
掘削深さの確認は、検測器具を用いて、孔底の2か所以上で検測する。
安定液は、必要な造壁性及び比重の範囲でできるだけ低粘性の物を使う。
さらさらのものほどいいってことです。
オールケーシング工法や、リバース工法に比べ、狭い敷地でも作業性がいい。
オールケーシング工法
孔壁保護のため、ケーシングを前面に使い、ケーシング内部の土砂をハンマグラブにより掘削、排出する工法。
ハンマグラブはこんなのです。
クレーンゲームの先端みたいなイメージです。
鉄筋かごのスペーサーは、D13mm以上の鉄筋を使用。
鉄筋かごの友上がりの有無は、鉄筋かごの頭部に鉄線を取り付けたケーシングチューブの天端まで伸ばして、その動きの監視で確認。
コンクリート打設中にトレミー管とケーシングの先端は常に2m以上コンクリート中に入っているように保持する。
リバース工法
水の静水圧により孔壁を保持しながら、回転ビッドを緩やかに回転させ掘削を行う。
リバースサーキュレーション工法ともいう。
孔壁の崩壊を防ぐために、孔内水位を地下水より2m以上高くする。^
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