アスファルトルーフィングの増張り
屋上の防水において、アスファルトルーフィングを使うことがあります。
このときに、重ね合わせには決まった寸法があるので、チェックしておいてください。
アスファルトルーフィングを貼る順番
一番最初は、アスファルトプライマーを塗布します。(上図の水色)
プライマーは下地材みたいなものだと思ってください。
凸凹を平坦にすることができるので、その後のルーフィングがくっつきやすくなります。
プライマーを塗った日は、そこで作業は終わり、十分に乾燥させます。
アスファルトプライマーの塗布は翌日以降に作業します。
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出隅、入隅は幅300mm程度のルーフィングを使って、増張りします。(上図の黄色)
角に継ぎ目があったら、ここから水漏れするので、最初から1枚貼っておくと言うわけです。
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立上り部分との重ね幅は、150mm程度(上図のオレンジとピンク)
ちなみに、「ルーフィング」は「roofing」でしょうね。
要するに「屋根(ルーフ)」です。
平坦なところでのルーフィングの重合わせ
アスファルトルーフィングの重ね合わせは、長手方向、短手方向、ともに100mm程度重ねる。
コンクリート打継ぎ部やひび割れ
コンクリートの打継ぎ部やひび割れ部は、幅50mm程度の絶縁用テープを貼ります。
その上から、幅300mm以上のストレッチルーフィングを貼ります。
蛇足
ルーフィングは、要するに防水材です。
「アスファルトルーフィング」なんて言われるのは、アスファルトが使われているルーフィングが多いからです。
家の雨漏りがあるとしたら、ルーフィングが破けているから。
普通の(安い)ルーフィングだと10年とか20年で劣化してしまいます。
屋上を人が歩くと劣化が早まるので、屋上に出られるようになっているマンションは少ないでしょう。
耐久性が良いものだと50年、60年持つそうなので、マンションの大規模修繕の時などは、価格差がどれくらいあるのかチェックしてみたら良いのかもしれませんね。
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