遣方(やりかた)とは
遣方とは
遣方(やりかた)とは、縄張りの後、掘削(くっさく)する部分を避けて、建物の位置、高低、通り心の基準を設定するために、水杭(みすくい)もしくは、地杭や水貫(みずぬき)を組み立てて、水糸を張る作業を言います。
建物の高さや位置の基準
原則として、2か所以上に設置する。
工事中に移動しないように設置し、その周囲を養生する。
見通しの良い位置として、工事完了後まで残せるような位置がよい。
上の画像の「囲い」の事を、「遣方(やりかた)」と呼びます。
杭の事を「水杭(みずくい)」と呼びます。
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四角形に囲ったとして、四隅の遣方を「墨遣方(すみやりかた)」と呼びます。
四隅以外の直線の囲いを「平遣方(ひらやりかた)」と呼びます。
遣方を設置後に、強化のために斜めに打つ板の事を「筋交い(すじかい)」と呼びます。
いすか切り
水杭は、水平を確認して、筋交いを設置して固定した後、「いすか切り」や「矢はず切り」します。
「いすか切り」とは、水杭をこのように切ることです。
「物が接触した場合に、その変状で移動をすぐに発見できるように」と言うことになっています。
言葉だと分かりにくいのですが、通りなどに近い時に、誰かが入ろうとして、遣方か倒したり、水平を壊したりしたことがすぐ分かるようにしています。
形状からして、座らないように等の予防的な意味もあります。
職人さんなど、どこでも座りますので。
ダメと言っても座ります。
この形状にして座らせないようにしているのです。
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