試験に出る石材ってどんな石?
二級建築施工管理技士の試験には、石材が出ます。
覚えようと思っても、建築に係っていないとそんなに石の種類は分かりません。
模様を見て、「これは〇〇岩だな」なんて人は一般にはいないのです。
そこで、代表的なものだけでも情報と共にお知らせし、少しでも記憶に残していただければと思います。
石の分類
ここは、ほとんど試験に出ないので、あんまり覚える必要はありませんが、石とは大きく分けて4つに分類されています。
- 火成岩
- 水成岩
- 変成岩
- 人造石
なんとなくイメージできるかもしれませんが、「どうやってできた岩か」という事です。
火成岩(かせいがん)は、火山のマグマが冷え固まってできた岩です。
早く固まったものが火山岩(流紋岩、安山岩、玄武岩)、ゆっくり固まったものが深成岩(花崗岩、閃緑岩、斑レイ岩)。
この辺りは、多分中学の理科で出てきたような・・・
水成岩(すいせいがん)は、砂などが海底に沈み、圧力で岩になったもの。
変成岩(へんせいがん)は、既にできた岩に熱とか圧力とかがかかって、性質が変わった岩。
人造石(じんぞうせき)は、大理石・花崗岩(かこうがん)などを砕いた物にセメント、砂、顔料などを入れ固めたもの。主に内装用。
火山岩 | 流紋岩 | 安山岩 | 玄武岩 |
深成岩 | 花こう岩 | 閃緑岩 | 斑レイ岩 |
混ざりもの | 少ない | 多い | |
色 | 白っぽい | 黒っぽい |
なぜか、安山岩と花崗岩が出ることが多いようです。
安山岩
安山岩は、火山岩で、マグマが急激に冷え固まったもの。
つぶつぶが小さい。
耐久性が良くて、耐火性も良い。
見た目はこんな感じ。白っぽくも黒っぽくもない感じ。
つぶつぶ(有色鉱物)はまあまあ入っている。
安山岩の一例として、鉄平石(てっぺいせき)があります。
長野県の諏訪地方・佐久地方で広く取れます。
板状に剥がれやすいので、2~3cm内外の厚さに剥離(はくり)された鉄平石は、建築用の内装外装用石材として広く利用されています。
花こう岩
花こう岩は、深成岩で、マグマがゆっくり冷え固まったもの。
ゆっくり固まったからかなぁ?圧縮に強くて、耐久性がある。
ただ、耐火性はほとんどない。マグマが冷え固まったのに・・・
画像は良いものが見つからなかったので、今後更新時に。
白っぽい石です。
花こう岩の一例として、稲田石があります。
稲田石は、茨城県笠間市で採掘されています。
白御影とか言われています。白いのが特徴です。
大理石
大理石は、こんな見た目です。
問題では、トラバーチン模様がでてきます。
トラバーチン模様と言えば、事務所などの天井に使われている建材で「ジプトーン」と言うものがあると思いますが、あれがトラバーチン模様だという事です。
あれって、大理石の模様だったのですね。
大理石は、酸に弱く、雨水にも弱いです。
大理石は、内装中心に使わるので、ジプトーン→トラバ―チン模様→内装→大理石と連想してまとめて覚えてしまいましょう。
ビアンコ カラーラは、イタリアの大理石です。
白大理石の代表と言われているそうです。
ミケランジェロのダビデ像にこの大理石が使われているそうです。
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