防水材、シーリング材としてのアスファルト

2020年3月21日

2級建築施工管理技士の試験で出るアスファルトの多くは防水材、シーリング材として出てきます。

アスファルトと言ったら、どうしても道路をイメージしてしまいますが、建材としてのアスファルトは防水材としてみます。

 

アスファルトは、2種類あるようです。

ストレートアスファルト

原油を蒸留して、揮発油、灯油、軽油を取り除いて残ったものを半固体にしたもの。

 

伸展性が良い(塗るとき塗りやすい)

粘着性が良い(くっつきが良い)

感温性が大きい(温度で状態が変わりやすい)

軟化点:30℃~65℃

 

アスファルトルーフィングや、アスファルトフェルトの材料

良い画像が見つからない・・・

くろーい、ドロドロしたやつ。

 

ブローンアスファルト

ストレートアスファルトができる前に、240℃~260℃の蒸気を吹き込んだもの。

 

伸展性が小さい、感温性が小さい。

軟化点が高い。

溶解時の粘性(ドロドロ度)は大きい。

軟化点は65℃~130℃。

 

ルーフィング類の被覆用、防水層用。

こんな画像しかなかった・・・

クリックしたら、販売サイトにいくつか画像があります。

著作権の関係で、そのサイトの画像を貼ることができないので、リンク先で見てください(汗)

 

これらを使ったアスファルト製品が7種類くらい出てきます。

一度はどんなものか見ておかないと印象に残らないと思いますので、説明と、出来るだけ画像か動画を貼っておきます。


アスファルトプライマー

プライマーとは、「プライム(優先)」なので、最初に塗る下地材のことです。

アスファルトのプライマーなので、「アスファルトプライマー」です。

 

ブローンアスファルトをエマルション状にした下地処理剤です。

エマルションとは、水と油の様に混ざらないものを何らかの方法で混ぜることで、乳化と言います。

アスファルトと下地の接着性をよくするために使います。

 

防水工事用アスファルト

割愛

低温で溶けるアスファルトです。

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アスファルトルーフィングフェルト

有機天然繊維(古紙、木質パルプ、毛くずなど)を主原料としたフェルトにストレートアスファルトを浸透させてつくるもので、防水層の中間層や下張り材として使われる。

 

「アスファルトルーフィング1500」と言ったら、製品の単位面積質量が1,500g/m2以上の者のこと。

要するに、1m×1mで切ったら、1.5kg以上あるものと言うこと。

 

ストレッチアスファルトルーフィングフェルト

もうね、カタカナが多くて、なんだかわかりにくいです。

「ストレッチ」「アスファルト」「フェルト」「ルーフィング」「フェルト」です。

5つも要素があると、もうそれが何なのか分からなくなるという・・・(笑)

 

上の「アスファルトルーフィングフェルト」が有機点線繊維だったのに対して、「ストレッチ~」は合成繊維が使われています。

動画の中で「試験では・・・」とか言っていますが、多分、施工の試験かなんかでしょう。

二級建築施工管理技士とは関係ありません。

 

砂付アスファルトルーフィング

原紙にアスファルトを浸透・被覆させた後、表面に鉱物の粉末や砂を付着させたもの。

露出防水用の仕上げルーフィングとして使われる。

 

こちらの動画の途中で出てきますね。

 

 

網状アスファルトルーフィング

天然繊維か、有機合成繊維で作られた粗布にアスファルトを浸透させ、付着させたもの。

防水層の立ち上がり端末部やパイプなどの突出物回りの処理材として使います。

 

アスファルトの「ルーフィング」と言うくらいなので、屋根に使います。

下の画像のリンク先に説明の画像があるのですが、これまた著作権が・・・

 

アスファルトルーフィング工業会と言うところの動画がありました。

 

このページではyoutube動画をたくさん載せてしまいました。

どこかの誰かが紹介してくれているので、自宅に居ながら色々と知ることができます。

ありがたいことですね。

 

動画を見てから、シーリングの過去問をすると分かるという・・・知っていれば簡単な問題だったりします。

⇒ シーリング材

 

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