排水の種類
二級建築施工管理技士の試験において、給水だけではなく、排水も問題に出ます。
汚水の種類と、どういった流れを経て川や海に流れているのかを知っておく必要があります。
このページでまとめたいと思います。
排水の種類
排水の種類は以下の4種類です。
汚水(おすい)・・・大・小便器や汚物流しなどからの排せつ物を含む排水。
雑排水(ざつはいすい)・・・汚水以外の洗面所・流し・浴槽などからの排水。
雨水(うすい)・・・屋根および敷地などからの降雨水や湧き水。
特殊排水・・・有毒、有害なものを含んだ排水や、放射性物質を含んだ排水。
排水は、日常的にふたを見ているのですが、一般の人の場合、それが何の排水なのかを考えることはありません。
普通の道路で、どんな排水がどんなところに流れているのか見てみましょう。
汚水のふた
汚水のふたは「汚水」とか「おすい」とか書いてあります。
なんとなくひらがなの方が、軟らかいイメージだからですかね?
このふたは、建物の敷地内にありました。
この壁の向こうに流しやトイレがあるようです。
道路にでてみました。
汚水のふたは大きいものがありました。
人が入れる大きさのものを「マンホール」と言いますね。
同じ道路でその他を見てみます。
やはり、マンホールでこちらは「うすい」と書かれています。
排水溝を見ると、グレーチングがあり、雨水が流れ込むようになっています。
この地域では、汚水と雨水が別の管で流れていることが分かります。
こういった場合は、公共下水道完備で、分流方式の排水と言うことが分かります。
排水の方式
次に、排水の方式として、3つあるので覚えましょう。
公共下水完備 ー 合流方式
合流方式は、汚水も雑排水も雨水も全部同じ「下水道」へ流れます。
汚水 →
雑排水 → 公共下水道 → 終末処理場 → 川、海へ
雨水 →
道路から雨水に流れ込んだ期待無いものも最終処分場で処理できるので、最終的な水がきれいです。
排水管は結局1つなので、コストも安い。
東京や大阪など都市圏で多い。
一方で、一定量以上の水が流れ込むとパンクしてしまう。
公共下水道完備 - 分流方式
分流方式は、雨水だけ特別扱いです。
昭和40年以降に整備した排水は分流式が多いのだそうです。
汚水 →
雑排水 → 公共下水道 → 終末処理場 → 川、海へ
雨水 →
メリットとして、大雨でも洪水をおこしにくいというのがあります。
一方で、雨水用と汚水・雑排水用途で2つ排水を準備する必要があり、工事のコストが高くなります。
既に合流式の下水道を通している場合、分流式にしようと思ったら、新しく1本排水を通す必要があり、コスト面で中々実現しないようです。
公共下水道未完備
下水道が完備されていない特別なところや、田舎や山奥などは、「終末処理場」に水を送ることができません。
汚水 →
雑排水 → 合併処理浄化槽 → 川、海へ
雨水 →
合併処理浄化槽(がっぺいしょりじょうかそう)は、家ごとに埋設されているタンクみたいなもので、そこで汚水をろ過したりして、きれいにする仕組みです。
ご自宅やその周辺がどの方式なのか調べてみると、興味を持って覚えることができると思います。
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