排水工法の種類とは
二級建築施工管理技士の試験では、根切りや山留め工事における排水についての問題が出ます。
4つだけなので、それぞれ見て大体どんなものなのか覚えてしまいましょう。
排水工法の種類
釜場排水工法
根切り底に浸透・流入してきた水を根切り底より深い集水場所(釜場)に集め、ポンプで排水する工法。
「釜場」は「ピット」ともいいますね。
溝は広いと、水位が低いです。
低い水位だと水中ポンプで水が吸い出せません。
そこで、ピットを作って、水が1か所に集まるようにします。
ある程度水位があれば水中ポンプで吸い上げることができるのです。
水中ポンプとはこんなのです。
お風呂ポンプの大きいやつと思えば分かりやすいでしょう。
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ディープウェル工法(深井戸排水工法)
深い井戸(径25cm~40cm)を掘って、揚程(ようてい)のある排水ポンプを直接入れて排水する工法。
揚程(ようてい)とは、水中ポンプで吸い上げ可能な高さです。
「揚程のある水中ポンプ」とは、吸い上げ能力が高い水中ポンプと言うことです。
言葉は難しいですが、要するに井戸を掘って、水を吸い上げます。
井戸は深いので、井戸の中だけではなく、土の中の水が周囲から流れ込みます。
結果として、そこらじゅうの地中の水をくみ上げることができるのです。
ディープウェルとは、「deep well」、そのまま「深い井戸」と言う意味です。
ウェルポイント工法
ライザーポンプの先端にウェルポイントと称する集水器を取り付けた揚水管を、地下水面下に多数打ち込み、真空ポンプを用いて、地下水を強制的に吸い上げて排水する工法。
ライザーパイプは、普通のパイプです。
その先に、取り付けるウェルポイントは、上から水が出ているときは、出るのですが、逆に吸うとボールがパイプをふさいで止まります。
先端にウェルポイントが付いたパイプを広い範囲に埋め込みます。
ポンプで水を噴射させながら、主に人力で地中に埋め込みます。
1本だけではなく、大量に埋め込みます。
そのあと、真空ポンプで水を吸い上げます。
比較的浅いところの地盤の水を広い範囲で吸い上げる方法なので、地盤沈下の可能性があります。
注意しながら作業する必要があります。
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