北緯35度における水平面・鉛直壁面の日射量とは
2級建築施工管理技士の筆記試験の過去問の内、「北緯35度における水平面・鉛直壁面の日射量とは」という問題が割とあります。
知っている人以外には、何のことなのか、さっぱり分からず、理解できないです。
こちらでお知らせします。
北緯35度における水平面・鉛直面の日射量
北緯35度における水平面・鉛直面の日射量とはこれです。
横軸
横軸はわかり易い。
冬至(とうじ)、春分(しゅんぶん)、夏至(げし)、秋分(しゅうぶん)、冬至(とうじ)と並んでいます。
冬至・・・12月22日ごろ
秋分・・・9月22日~10月8日ごろ
夏至・・・6月21日ごろ
秋分・・・9月22日~10月8日ごろ
となっています。
それぞれ季節の変わり目を指しています。
縦軸
縦軸は、エネルギーを表しています。
縦軸の単位を見ると「J/(m2・日)」となっています。
太陽が当たっている量を表すと、熱エネルギーにしたみたいです。
エネルギーの単位は「J(ジュール)」です。
ただ、広さと時間を限定しないといくらでも変わってしまいます。
そこで、1m×1mの範囲で計りました、と広さの範囲を限定したのが、「/m2」です。
m2はmメートルの2乗なのですが、「ヘーホーメートル」と読みますが、「へーベー」と読まれることも多いです。
時間的な制限は「日」と1日で調べた、と言う訳です。
そこで、「/日」と1日で割っている。
簡単に説明すると、北緯35度では、春夏秋冬でどのくらい太陽の熱が来ているか、広さと時間の条件をそろえて調べたグラフがこれです。
なぜ北緯35度なのか
なぜ、北緯35℃なのか。
全然わかりませんが、日本のどこが北緯35度か見たらわかるかもしれません。
これは、北緯による人口の割合を表したものだそうです。
データが2015年なので割と古いですが、急激に変わったりしないでしょうから参考程度で。
東京や大阪などが入っている分、北緯35度を見ると全人口の4割が該当するらしいです。
要するに、北緯35度って「日本の平均的な日当たり」と言いたかったのかもしれませんね。
線の意味
水平面、東・西、南、北って何を指しているのか。
これも言われたら目からうろこです。
南側に太陽があると考えて、その前に家があると思ってください。
太陽側が南面です。
反対側は北面。
水平面は屋根面です。
屋根は水平ではありませんが、上ってことです。
北緯35度での日射量
ここまで来てやっと北緯35度の日射量の話です。
夏至の場合
夏至の場合は、ここを見ます。
夏至って、夏なので一番日が当たっているのは水平面(屋根)ですね。
日が高いから南面よりも屋根の方に日が当たっています。
そして、日の出と日の入りなども日の当たり具合がすごいので、南面よりも日が当たっているのが分かります。
北面も他の季節に比べて日があたっています。
日の当たり具合の順番を見ると、以下のようになります。
夏至:水平面 > 東・西面 > 南面 > 北面
こんなの覚えられるわけではありませんが、簡単に書けるようになっておけば、試験の日に間違えません。
ちなみに、問題にこのグラフは出ませんので、「こんなのあったなぁ」程度でいいので覚える必要があります。
冬至の場合
冬至の場合は、左右に1個ずつ合計2個あるので、どちらを見ても大丈夫です。
一番日が当たっているのは、南面です。
日が低いですからね。
水平面(屋根)はその次です。
東・西面は、さらにその次です。
北面は日が当たっていません。
冬至:南面 > 水平面 > 東・西 > 北面
上記のようになります。
春分・秋分の場合
春分・秋分はあまり問題に出たことがありません。
このサイトでは、2級建築施工管理技士の試験の合格を目的としていますので、割愛したいと思います。
過去問をチェックしているときに、春分・秋分の問題を見つけたら説明を追加したいと思います。
まとめ
夏至:水平面 > 東・西面 > 南面 > 北面
冬至:南面 > 水平面 > 東・西 > 北面
北緯35度における水平面・鉛直壁面の日射量は、夏至、冬至、一番日が当たるところを覚える。
夏至の時は、南面が東・西面に日当たりの面で負けることもついでに覚えておく。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません